コーティングといえばガラスと数年言われてきた。しかし、最近ではセラミックやグラフェンなど種類が豊富である。今回は、グラフェンコーティングで流行っている「ルミナス グラフェンスプレー」と「THE CLASS バレットグラフェン」を比較する。
値段は少しの差
バレットグラフェンとグラフェンスプレーはどちらも300mlの容量となっている。コーティングスプレーの中では普通の容量。ただ、価格は少し異なる。私の購入時、バレットグラフェンが5480円(楽天)、グラフェンスプレーは6800円(Amazon)。この1320円の差を私は知りたい。
商品 | 内容量 | 価格 |
バレットグラフェン | 300ml | ¥5480 |
グラフェンスプレー | 300ml | ¥6800(現在¥8500) |
液剤の色の違い
バレットグラフェンは、液剤の色が白い。ガラス系の簡易コーティング剤でよくある色をしている。においは、ワックスと柑橘系が混じったにおい。良いにおいとはあまり言えない。
一方グラフェンスプレーは、黒い色をしている。バレットグラフェンとは、真反対の色だ。ちなみににおいは、言葉で表すのが難しい。良いにおいではないことは間違いない。個人的に、バレットグラフェンよりグラフェンスプレーのほうがにおいはキツイと感じた。
施工性
施工性は、どちらもやりやすいと感じた。感覚的に、グラフェンスプレーのほうがふき取りが重たい気がした。まあ、微々たる差だから、気にしなくて良い。
艶の比較
思ったよりも艶の違いが出た。バレットグラフェンは、かなり濃い黒となり艶が出ている。一方、グラフェンスプレーは、落ち着いた黒で艶を出している。これは好みによってどちらを選ぶかが決まりそうだ。
撥水性能
撥水はどちらもバチバチ。どっちがより撥水しているか、私の目で判断するのは難しい。グラフェンスプレーとバレットグラフェンは、強撥水といえるから撥水の面ではどちらを選んでも大丈夫な気がする。
防汚性
2日間、テストパネルを外においてみた。どちらも汚れた。しかし、バレットグラフェンに比べて、グラフェンスプレーを施工した面のほうが汚れが少ない。ここでコーティングの差がようやく出てくれた。グラフェンスプレーのほうが防汚性が優れている。
耐ケミカル性
酸性ケミカル
まずは酸性ケミカルを使って耐久性をチェックする。
塗布する
今回はGANBASSさんのREBOOT-GELを使用した。全体に塗布していく。
塗布したあとの撥水
グラフェンスプレー(左)は、撥水が良くなった気がする。コーティングの撥水膜がとれることなく、汚れだけをきれいに除去できた証拠だろう。それに比べてバレットグラフェン(右)は、撥水が弱くなった気がする。汚れと一緒に撥水膜まで除去してしまったのかもしれない。
油分除去
次に油分除去を行う。
塗布する
今回は、GANBASSさんのPM-LIGHTを使用した。相変わらずにおいがきつい。
塗布した後の撥水
油分除去を行った結果、どちらも撥水が弱くなった。なんとなく予想はできてたけどね。ただ、撥水膜が落ちただけでコーティングは落ちていないと考えられる。膜厚計を持っていないからなんとも言えないが、触り心地がツルツルしている。ツルツルしているということは、2つのコーティング剤は残っていると言えるだろう。
ケミカルを使った後の艶
まず画像を見ればわかるが、マスキングの境目が分からなくなった。特に、バレットグラフェン(右)の艶が落ちまくった。グラフェンスプレー(左)は、もともと落ち着いた艶だったから、どれくらい艶が落ちたかは分からない。ただ、どちらにも言えることは、スリック性は残っている。よって、どちらもコーティング自体は落ちていないと言えるだろう。
どっちを買えばいいの?
結局どちらを買えばいいのという話だが、人による気がする。もし、これを読んでいる人が頻繁に洗車をするなら、どちらを買っても幸せになれる。しかし、あまり洗車をしない人、あるいはお客様の車に施工するなら、ルミナス グラフェンスプレーをおすすめする。後者の場合、防汚性の重要さが大きいからだ。仮に前者でも、防汚性に1320円の価値を見出せるなら、グラフェンスプレーが良いだろう。
【動画】検証を動画でチェック!
まとめ
グラフェンスプレー | バレットグラフェン | |
施工性 | 〇 | ◎ |
艶 | 落ち着いた艶 | 濃く出る艶 |
スリック性 | ◎ | 〇 |
撥水 | ◎ | ◎ |
防汚性 | ◎ | 〇 |
耐酸性ケミカル | ◎ | △ |
耐油分除去剤 | △ | △ |
耐ケミカル性(艶の面) | △ | △ |
価格 | ¥6800(現在¥8500) | ¥5480 |
ということで、比較の結果を表にまとめた。個人的には、防汚性の高いグラフェンスプレーを買い続けたいと思った。この記事を読んだあなたはどちらを買いたいと思っただろうか。どちらも、供給が不安定なので在庫があるときを見逃さないようにしてほしい。なお、今回の比較はあくまで参考程度にしてほしい。実際の車では異なった結果が出る可能性があるので、細かく知りたい方は自身で比較することをおすすめする。
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